コレステロールを気にする方の食事

タウリン

 

 

タウリンは、主に魚介類、特にカキやいか、たこ、魚の血合いなどに多く含まれています。血圧やコレステロール、血糖値が高い人や、肝臓が疲れていたり、身体がむくんだり、息切れしやすいといった健康上の不安を抱えている人に、タウリンは効果的に働きます。

 

 

人間の体内において、タウリンは筋肉、脳、眼の網膜、心臓や肝臓などの臓器などに高い濃度で含まれています。タウリンには、私達の身体や細胞を正常な状態に戻そうとする働きがあります。

 

 

例えば、血圧が高くなれば、それを下げるように働き、肝臓の働きが弱っているときは、それを強めるように働きます。タウリンには肝臓の機能を高める3つの働きがあります。

 

 

それは、胆汁酸の分泌を盛んにすることで肝臓の働きを助けることや、肝細胞の再生を促進させること、そして細胞膜を安定化することです。肝臓から分泌されている胆汁酸は、コレステロールを排除させる作用を持っています。

 

 

したがって、タウリンを摂取することによって胆汁酸の分泌が増え、血液中のコレステロール値を下げるのに効果があるのです。この他、タウリンはインスリンの分泌を促す働きも持っているので、糖尿病を予防するのにも効果的です。

 

 

体内にアルコールが入ると、肝臓内でアセトアルデヒドに分解された後、酵素によって再び分解されていきます。このような分解作業は、肝臓に大きな負担を強いることになってしまうのです。この時、カキなどに含まれるタウリンが体内に入ると、酵素の働きが活発になるため、アルコールの分解作業を早め、肝臓の負担を軽くしてくれる効果があります。